ハウスメーカーって値引きできるの?
一般的に自動車など高価な商品を購入する際に少しでも費用を抑えるため、値引き交渉をするという方法があります。自動車と同じように、注文住宅についても値引き交渉をすることが可能です。住宅は人生で一番高額な買い物で、注文住宅を購入する場合は多額の費用がかかります。住宅は非常に高価なので、ほんの数%でも安くなるだけでかなりの金額が節約できます。
ハウスメーカーは大手メーカーの子会社であることが多く、年間あたりの売り上げ目標が定められています。売り上げに加えて、エリアごとの新築着工件数に占めるシェアを他社よりも増やすという目標を掲げている会社がほとんどです。売り上げを増やすために広告宣伝に力を入れたり付加的なサービスを付ける方法もありますが、値引き交渉に応じることでもシェア獲得をはかることがあります。そのため、ハウスメーカーを選ぶ際は、どの程度まで安くしてもらえるかという点も考慮することができるでしょう。ただし値引きをすると会社の利益が減少することになるので、上手に交渉をすることが大切です。
ハウスメーカに値引き交渉をする場合は、3~8%程度であれば応じてもらえる可能性があります。交渉をするのに有利なタイミングは、年間売上高が決定する決算期の直前です。これに加えて、同じ条件で他社と相見積をして比較しながら値引き交渉に臨むという方法もあります。ライバル他社を意識させることで、値引き幅を大きくしてもらうことも可能です。
決算期の直前は比較的値引き交渉に応じてもらいやすいですが、強引に値段を下げてもらうとコストを減らすために工期を短縮して施工が雑になるなどのリスクがあるので注意が必要です。値段を下げてもらう代わりに展示会などで見本に使用したりキャンセルで返品された建材などを使用してもらう、といった方法もあります。メーカー系のハウスメーカーにとって住宅は工業製品なので、売れ残りの建築材料を処分しなければなりません。産業廃棄物として処分される予定の未使用品を使用すれば材料費を大幅に節約することができ、場合によっては1割程度まで割り引いてもらうことも可能です。
ちなみに工務店でも値引き交渉が可能ですが、ハウスメーカーよりも建築費用を節約する余地が少ないので2~3%程度しか割引に応じてもらえません。注文住宅の建築をハウスメーカーに依頼する場合は、タイミングを上手に選ぶことで2~8%くらいの範囲で値引き交渉をしてみると良いでしょう。